デザイナーのベーコン(@dogdog464646)です!
世の中にデザインがうまい人はたくさんいる
デザインは練習すればうまくなるけど、最初から上手い人はもちろんたくさんいて、明らかにデザインセンスが普通とは違います
ただそういう人も、仕事でデザインをしていないと、「商業デザイナー」としては甘い趣味デザイナーになってしまいます
商業デザイナーと趣味デザイナーぼくが知ってる1つの違い
それは
お客さんのことを考えられるか
これだと思っています
・仕事でデザインをしている人は、デザインの使い方も考える
・趣味でデザインをしている人は、デザインを良くすることだけを考える
決して趣味でデザインをしている人を否定していません
デザインが最初から上手な人を妬んでいないかと言われると…妬んでいるかも…すみません…
天才大学生の仕事を引き継いだら見えてきたもの
天才大学生と呼ばれる人が作ったデザインを引き継いだことがあります
大学生はとてもすばらしいデザインを作っていました
そのデザインは授業の中の取り組みだったので無償でデザインを作っていたんです
素晴らしいデザインや販促グッズができて、お客さんも最初は満足していました
が、次第にお客さんは困ってしまいます。それはなぜかと言うと2つ理由があって
1つは大学生が卒業後、就職して連絡取れなくなったから
なので、ぼくに仕事がきた(有料なのにね!)
そしてもう2つ目の問題は、
大学生のデザインは素晴らしかったけど、販促グッズのこだわりが強すぎた…
こだわりが強いのはいいんだけど、グッズ印刷のコストがかかりまくっていた
デザインのこだわりのため色の指定も厳しい…
販促グッズの1個あたりの印刷料金が高くて、結果(当時の)お客さんの状況に見合った販促グッズではなかったのです
もちろん、彼は学生でデザインスキルはあっても、クライアントから発注を受けてデザインをするという経験はなかったと思います
なのでこの時思いました、
高いデザインスキル ≠ 仕事が出来る
デザインがうまいだけじゃなくなる方法
ぼくは、前にグラノーラ屋をやっていたことがありました
製造業務から、お店にたつ、イベントに出店する、代表としてのPR活動などすべて自分でするとなると、デザインを見る目が変わってきたのを覚えています
例えば
このパッケージデザインにすると(かっこいいけど)ミスする確率が上がる…
そういうデザインは結果NGになります
デザイナーはかっこいいデザインにしたがるけど、かっこいいと失われるものが必ずあります
ちなみにかっこよくしすぎて、自分の店では良いけど、卸先ではまったく売れないというパターンを経験したことがありました
完璧は無理
とは言っても、全方面すべてを完璧にするのは無理です
・自分の店だけで売る
・自分の手の届かない所だけで売る
この2つではデザインが変わってくるんですよ
自分の店で売るのなら、分かりづらくてもかっこよさを際立たせたデザインにすればいい、必要な情報はポップや接客で補充することができる
でも、自分の手の届かないお店だと、商品のことを知っている店員がいないので、デザインが分かりづらいと誰も手に取らなくなります
「謎のかっこいい商品」にならないように注意したデザインにする必要があります
状況・場所にあった「最善」をわかりやすく表現してあげる(目立たせる優先順位を考えてあげる)
それがデザインなんだと思っています
ちなみに状況は変わる
しかも事業は時間が経つにつれて、状況が変わっていくんだよね
ぼくのグラノーラも、もう大きなイベントには出ない方針にしました(好みで)
そうなると、大きいイベントには対応しなくていいデザインへと変わります
その分、「自分のお店で売りやすいデザイン」に特化することができたんです
まとめ:
みんながグラノーラを売る必要はない。けど実践を想像するとデザインが生きてくる
デザイナーはデザインするのが仕事なので、全員が「自分で商品を作って売る」という実践経験を積めるわけではないけど
想像しながら作るとデザインはどんどん生き生きして実践的になると思います
あと、もしできるならちょっとでもいいから「お店に立たせてもらう」っていう経験は最高に良いと思う
自分の作ったポップ、商品パッケージ、ポスターがどれだけ見られてないか、またはこんなタイミングでじーーっと見られてるんだっていうのがわかると楽しいし、デザインにも良い影響が出てきます
▼ちなみにデザインがうまくなるための記事を他にも書いています
ここまで書いてあれだけど
天才に嫉妬が0かというと0じゃないです笑
天才は天才用の仕事があって、それができないぼくたちはせっせと脳みそを動かしてやれる仕事をやるのみです