デザイナーのベーコンです。
今年2021年にM1 Pro/Max Macbook Pro が発売されました。
しかし去年発売されたM1 Macbook Airもかなり優秀なんです。
1年間メイン機として使ってきて、本当によくできたMacだと思います。
ですので、今回は
・14インチM1 Pro MacBook Pro
・ 13インチM1 MacBook Air
の比較レビューをしてみました。
結論から言うと、ほとんどの人は13インチM1 MacBook Airで十分なのですが、14インチM1 Pro MacBook Pro もめちゃくちゃ凄いので、詳しく比較して伝えていきます。
1.価格
- 13インチM1 MacBook Air 115,280円〜
- 14インチM1 Pro MacBook Pro 239,800円〜
最安構成で考えるなら、2倍近い価格差があります。ただ、これだとスペック差もあるので、メモリ/SSDを同じにして(16GB/512GB)比較すると、
- 13インチM1 MacBook Air 159,280円〜
- 14インチM1 Pro MacBook Pro 239,800円〜
差額は 80,520円です。約1.5倍になります。
ちょっと小ネタを…
ストレージを増やしたいなら、M1 Pro にはSDカードスロットが付いているので、SDカードを常に挿しっぱなしにしておけば、ストレージとして使えます。転送速度はかなり遅くなりますが、バックアップ用として1つの使い方として覚えておくと便利かもしれません。
※今どきSDカードは1TBで1.5万円くらい(こういう専用のぴったりはまるSDリーダーが必要)AppleでSSD足すと+1TBで4.4万
※でもMacBookってSSDが速いのも一つの特徴なんだよな…
※バックアップ用のファイルなら遅くてもいいから、常に持っておけて便利って考え方だよね
2.処理速度
Illustrator、Photoshopの起動
若干ですが、無印M1の方が速かったですが、誤差の範囲内なので、ほぼ同じ速度です。
Final Cut Pro の起動
M1 Pro が速かったです。ただ、起動については開くファイルにもよるので、ここはあまり参考にはならないかも。
Illustratorの激重ファイル
パスをたくさん使ったデータでめちゃくちゃ重いファイルで作業してみたのですが、これはどちらもカクカクで重かったです。
ただ、ここまで重いファイルを使うことはあまりないので、通常のデザイン作業ならどちらも問題なく動作します。
11万5千円のM1 Airで問題なく作業できちゃうのがすごいよなあ
Final Cut Pro のFHD動画書き出し
- M1 : 3分10秒
- M1 Pro : 3分3秒
- M1 Max : 2分7秒
これはMaxでも計測してみましたが、Maxだけはさすにかなり速くなってます。
ですが、M1とM1 Proはほとんど同じ。FHDなら、こちらも差はないと思ってよさそうですね。
3.重さと薄さ
- 13インチM1 MacBook Air 1.29kg
- 14インチM1 Pro MacBook Pro 1.6kg
約300gの差がありますが、僕が思うに、日々リュックの中に入れて持ち歩いていると、結構な差を感じます。
特に、僕は家の中で作業する時も持って移動することが多いので、片手で持った時にはやはり14インチは重く感じます。
それに加えて、M1 Proは本体の厚みも重く感じる理由としてありそう。MacBook Airはかなり薄いので、Proは持った時の厚みだけで、感覚的にもでかくて重く感じてしまいます。
4.アダプター
- 13インチM1 MacBook Air 他社製30W/116g
- 14インチM1 Pro MacBook Pro 純正67W/206g
僕はMacBook Air のアダプターは他社製のRavpower RP-PC144 を愛用しているのですが、小さくて軽くてとてもオススメです。端子が2つあって、スマホも充電できるし。
今買うなら小ささで一歩抜き出たAnkerもいい
M1 MacBook Airはハイパワーなのに電力が30Wで良いので、アダプターを小さく軽くできるのも嬉しいところです。
更に言うと、Air なら、モバイルバッテリーも20000mahのもので1回分の満充電ができるので、全体的な荷物が軽く、身軽になります。
▼充電を忘れたとき、電源なしのカフェに行くとき、便利です!60Wのを選んでね。もっと安い20Wとかのあるけどあれはだめよ
5.画面サイズ
正直、差は感じませんでした。
並べてみると当然14インチの方が大きいのですが、1インチの差だとほとんど分からないレベルです。16インチになると、明らかに違うんですけどね。
ただ、M1 Proはベゼルが細いので、見た目は単純にカッコイイです。それだけといえば、それだけですが。
使用感としては、、13インチのサイズ感というのは、改めてよくできているなぁと思います。webサイトを見るにも、作業するにも絶妙なサイズなんですよね。
過去、15インチ、16インチのMacBook Proを使ってましたが、移行してもわりとすぐ慣れました
6.端子の種類と位置
端子については、M1 Proが圧倒的にいいです。
一番良いのは、USB-C端子が左右についていることです。左にはMagSafeが付いているので、ここから電源をとれますが、USB-Cからもとれるので、右側からも電源がとれます。
カフェで作業している時など、電源の位置によってコードを回り込ませなくてもよいですし、僕は横になりながらMacBookを使うことがあるので(Macも横に立てて使います)、左右どちら向きでも電源がとれるのは使いやすいんです。
ちなみに、MagSafeの吸着力は結構強めです。こんなに強かったっけ?というくらい。ちょっと足をケーブルに引っ掛けたくらいじゃ抜けないかもしれません。
あと、これは個人的な要望なのですが、HDMI端子はOUT用(外部出力用)が付いていますが、どうせ付けるなら、僕はIN用が欲しいと感じました。デジカメの映像などをMacの画面に映せると便利だと思いませんか?
7.キーボード
見た目的には、14インチM1 Proはボタンの隙間まで黒色になりました。打ち心地も変わったみたいなんですが、僕は違いを感じませんでした。
音はM1 MacBook Air の方がカタカタいうかな? そういう意味では、M1 Proのキーボードは静かになったといえるかもしれません。
それと、M1 MacBook AirはもともとTouchBarでなく、ファンクション類も物理キーだったのですが、M1 Proの方が上部のキー(ESCキー、ファンクションキー、TouchID)が一回り大きくて打ちやすいと感じました。
8.スピーカー
明らかに14インチM1 Proの方が良い音がします。
何か違うのかというと、低音がしっかり出ています。音楽って、低音がよく出ると気持ち良い音に聞こえるんですよね。
僕は13インチM1 MacBook Air をメインで使うようになって、音楽をスピーカーで聴かなくなりました。なぜならば、内蔵スピーカーだと音がよくないから、自然とイヤホンを使ってしまうんですよね。
ということで、スピーカーについては14インチM1 Proの圧勝です。
9.マイクとカメラ
これについては、動画で見てもらったほうが分かりやすいので、こちらの動画をどうぞ。
▼参考動画
10.周辺機器
この項目は、比較というよりも、オススメの周辺機器紹介になります。
USBハブには要注意
USB-Cが2つ付いたハブを使うと、その隣りに配置されているイヤホン端子やMagSafeが隠れて、使えなくなってしまいます。なので、それらを使いたい場合は、USB-C端子1つだけで接続できるハブを使いましょう。
画面には保護フィルムを!
MacBookの画面は、実は何も考えずに直に拭いたりすると、コーティングが剥がれて傷つきやすくなってしまったりします。なので、保護フィルムを貼ることをオススメします。保護フィルムさえ貼っておけば、雑に拭いても大丈夫!
▼外で使う人はのぞきみ防止のフィルムもおすすめ
▼新しいMacBook Pro出たら、すぐフィルムが発売されるのすごいよね
MacBookは5年くらい経ってもリセールバリューが高いので、綺麗に使っておくと、下取りにも有利になってオススメです。
持ち歩きはPCバッグがおすすめ
傷つかないように持ち歩くために、ノート用の収納ケースを使ってる人もいますが、僕はノート収納用のポケットが付いたリュックやバッグをオススメします。専用の収納ポケットなら傷もつきにくいです。収納ケースだと、ケースに入れて、リュックにも入れないといけないので、地味に面倒です。
▼Apple純正の革のケースは美しいけどね、めちゃ高いけど
AirPodsシリーズは絶対オススメ!
Macを使う人なら、AirPodsは買っておいた方がいいです。
周りの友人3人に勧めてみたのですが、最初はみんな「何がいいの?」と疑問だったようですが、今となっては全員手放せないアイテムになったと言ってます。
詳しくは、別にレビューを書こうと思っています。
▼AirPods3、2021年発売モデルです、音がちょっと良くなった
Amazonでは品切れ中…!
アダプター
モバイルバッテリー
11.バッテリー持ち
これはM1 Macの素晴らしいところで、13インチM1 MacBook Air なら動画編集などしていても5〜6時間は持ちます。これだけのハイパワーマシンが、これだけ持つのは素晴らしいと思います。
14インチM1 Proで30分くらい動画編集してみたのですが、6%くらい減りました。1時間で10%減るとして計算すると、8〜10時間くらい持つのかしれません。
Intel製MacBookを使ってる人なら、このバッテリー持ちの良さだけで買い替えポイントになると思います。
12.発熱とファン
13インチM1 MacBook Airが発売されたのは2020年冬だったので、夏の暑い時期に発熱は大丈夫か?と懸念されていたのですが、問題なく夏を乗り越えられました(今年の北海道は暑くて、35度を超える猛暑日も多かったのですが。)。
14インチM1 Proの方はどうかというと、少し使った感じでは、熱くまではならないけど、温かくはなる、という感じです。なので、まだファンが回るほど熱くはなっていないので、発熱についてはそれほど心配しなくてもよいと思います。
まとめ
ほとんどの人には
デザイナーの僕のような人が作業をするなら13インチM1 MacBook Air で十分です!
昔のMacBookは、安価モデルを使うと、イラストレーターやフォトショップ等の動作が重くなったりしたのですが、M1 Macについてはその心配は無用です。余程、重いデータを扱わない限り、最小構成のMacBook Airでも問題なく作業できます。
ただ、運用にはほんの少しだけ意識が必要で、重いアプリを3つ以上立ち上げて作業しない方が良いです。2つくらいに抑えて起動していれば、全然問題なく作業できますよ。
新型が発売されると、どうしても最新型に目がいきがちですが、MacBookに関しては、1年古い2020年のM1 MacBook Air が2021年の今でも一番買い時だと思います。
M1 Proが必要な人とは?
では、14インチM1 Proは、どういう人が買うべきなのかと言うと、端子の必要性を感じる人です。両方からUSB-C端子を使えるのは便利です(あとはスピーカーの低音くらいかな?)。
でも、Apple製品って、所有欲みたいなものも大きいので、スペックだけでなく、最新のMacBookを使ってるんだ!という満足感みたいなものも重要ですよね。このあたり、最終的には自分の心の声に従って判断をするしかないのかもしれませんね。