デザイナーのベーコン(@dogdog464646)です。
ベーコン
札幌在住のグラフィックデザイナー。
著書 レイアウト・デザインの教科書(SBクリエイティブ)
犬のYouTubeは登録者11万人超え、2024年も音楽制作をやっていきたい、あとデザインブログもね。
Adobe MAX2023出演、Canva公式クリエイターだよ!月30個くらい無料で使えるデザインテンプレ作ってるよ!
CHAT GPT-4が発表されて話題です。2023時点での僕のAIに対するスタンスを書いておきます。
後半ではデザイナーの仕事はAIによってどうなっていく?についても書いてみます。
今日はTwitterでたくさん検索しました。
「あの人はどんなふうにAIについて考えているんだろう?」
というそれぞれのAIへのスタンスが垣間見えるかと思ったからです。
僕はデザイナーの立場ではあまりAIを怖がっていないけど、他でやってる仕事はやばい
僕はデザイナーの立場ではあまりAIを怖がっていませんでした。
デザイナーとして作るだけの立場ではないからです、AI協力の下デザインを作る人が増えれば増えるほど、
・AIを使ってデザインを作る方法を教える
・どっちのデザインがよいものか判断する方法
みたいな仕事が増える気がするからです。
どちらかというと、今、力を入れている作曲家活動の方がやばいです。
作っているのは動画用のBGM(ストックサイトに登録したりしています)歌なしの曲ってもうすぐにAIが作れちゃいそうな気がしています。
あと、翔泳社さんのメディアでデザイン基礎講座もやっているけど、基礎講座もやばそう。
応用編部分はいいけど、基礎はAIに質問しながら教えてもらったほうが理解が深まりそうです。(画像つきで教えてくれたら最高)
▼こういうの書いています。
でもAIを否定したくない
どこかの偉い方、深津さんかけんすうさんが仰ってた気がするんですが、これなんですよね。
未来がよくなる(可能性が高い)技術の発展を否定したくない
AIが発達して、救われる命や楽しいエンタメが生まれるかもしれない。
というか新しく生まれる便利なものを拒んだって、どうせ進化は止まらないのよね。
ならばなるべく否定したくないと言うか、これは多分自分がインターネットが生まれたおかげでWebデザイナー的な仕事になったり、ネットプリントやクラウドソーシング、ブログ、YouTubeがあったおかげでなんとか生きてこれてるタイプだからと思うんですよね。
どっちかというと技術だけで勝負できるタイプじゃないんですよね。
技術だけだと勝てないからインターネット使ったりしてなんとか食っていってるタイプ。
当時の新しい技術のおかげで食ってこれたので、これから新しく生まれる技術を否定すると過去の自分を否定する気持ちになるんです。なので僕のスタンスとしてはウェルカムAI、がんばって共存していきたい。という感じです。
デザイナーの仕事はAIによってどうなっていく?
GPT-4ではメモに手書きしたデザインがウェブサイトになるんですよね。そう考えると、デザインという物自体もそのうちAIがやってくれるようになりそうです。
デザインの難しいところってカスタマイズ製だと思うんです。きれいなデザインならレイアウト帳みたいなのをそのまま真似すれば配色もレイアウトもいい感じにできちゃいます、次世代オンラインデザインツールのCanvaにもそんないい感じのデザインテンプレートがたくさんある。
▼文字だけ変えたらいい感じになったデザイン
▼あ、先日Canvaの公式クリエイターになりました!
でも、デザインってテンプレート通りにできない理由、それはデザインは文字の長さ、画像の枚数、種類、配色などなど
デザインって、とにかく要素が多いのです。
逆に文字は少なく、画像も2枚。用途はポスター。とか決まっちゃっているのならテンプレート集のデザインをそのまま使えばいい感じのポスターが作れます。
でもテンプレートをそのまま使えることって少ないのよね。
で、カスタマイズしていくうちにデザインが崩壊していきます。
そんな複雑なデザインをAIが作るには?
でもデザインをAIで作れる気がするんですよね。
要は、デザインに入れたい文字はこれです、写真はこれですとアップしていきます。
雰囲気はこんな感じと選んで
そのあと、たくさんパターンを出してもらって○☓をつけていけばいいと思うんですよね。
画像生成AIと同じように。
そしてちょっとずつカスタマイズしていくとある程度まとまったいい感じのデザインになるのではと思うんです。
個性的なデザインはできなくても、パターンとしてはレイアウトって決まっていますから、そこから選んでいくと半分以上のデザインは作れちゃうんじゃないか…という妄想が膨らみます。
だって、こんなAIが創作してくれたり、添削してくれたり、人間みたいにしゃべってくれるなんて去年の時点で考えてもいなかったですよね。Siriはいつも文脈を理解しないし、AIってそんなもんだと思っていたから本当にびっくりしました。
なので、デザインも近いうちにAIちゃんがやってくるかもしれません。
じゃあどうする?AIがデザイン業界にやってきたら
最後にAIがデザイン業界にやってきたらどうするかを考えてみます。
ひとまず、すぐにすべてのしごとがなくなることはありません。
僕も昨日「FAXってありますか?写真を送りたいんです」って言われました。
お客さんがワープロで打った印刷物をメールで送ってもらって、それを文字起こししています。
なくなると言われていた雑誌だって、新聞だって、少なくはなっているけどまだまだ存在します。
なので、いきなり0にはならないので、徐々にAIに対応した仕事を探していくしかないのかなと思います。
先程書いた、
・AIを使っていいデザインを作る方法を教えるとか
・AIが作ったデザインの悪いところを判断してサポートする仕事とか
こんな高機能なAIが出てくることを予想できなかったんだから、今後もどうなっていくなんかはさっぱりわかりませんが、時代に対応して仕事をみつけていきたいですね。
最後に本音を言えば、今やっている音楽は、ただのミュージシャン(指示するとかそういう立場ではない)ので仕事や収入が減りそうなので悲しい。ただ音楽作りたいだけなのに、指示するとかサポートするとかやりたいくないんだけどな…って思っちゃう。それがクリエイターよな。でも生きるためにはバランスとりながらやるしかないね!