デザイナーのベーコン(@dogdog464646)です。
洗練されたシンプルなデザインを作るときのテクニック5選を紹介します。
普段仕事で使っているテクニックから考えてみました。
シンプルなデザインこそセンスが問われます。
それでいて、センスや才能なんて自分で作ることができますから(※他人から見たセンスね)
このテクニックをうまく使えればセンスがある人になりやすいはずです。
つまり…
シンプルなデザインを作るテクニック=センスを具体化したもの。
とすら言えるかもしれない。
紹介するのはこの2つの種類のテクニック。
①使うと劇的にデザインが変わるテクニック
②地道なテクニックだけどたしかに変わるもの
どちらも大事です。
それでは、シンプルなデザインを作るための具体的なテクニック5選スタートです。
① 余白をしっかりとる
シンプルなデザインを作るときに、一番効果的なのが余白を取ることです。
上の画像は文字だけのデザインですが、余白をあけることでシンプルで説得力のあるメッセージを伝えることができます。
・・・
ここまでが一般的な説明です。
でさ、実際ね、このようなデザインを作るときに迷うのは、こういうことだと思うんです。
「文字ってこんなに小さくしていいのか問題」
図をご覧ください。
文字の差を出せ!とか
余白を作れ!
って言うけど、実際やってみると不安になるよね、「文字小さすぎない?」とか「バランス悪くならない?」とかね。
ここがデザインのキモであり難しいところ。
正解は状況によるんです、というわけで、
今回のように「余白を作る」ことによるメリットの話じゃなくて、デメリットも書き出してみます。
上の例のように、文字を小さくしてシンプルかっこいいデザインを作った場合のメリットデメリット
デザインってなにかを良くすると何かが悪くなります。
どこかを見やすくすると、どこかが見づらくなる。それを知った上でどうやって作っていくかなんですよね。
具体的なこのデザインのメリット・デメリットはこんな感じかな。
文字を小さくして余白を出してかっこよくした「メリット」
・シンプルでいい感じの見た目 ←このメリットのために余白を作った
・いい見た目のデザインは説得力を増すことが多い ←こういう効果もある、いいね!
・結果、伝わる人が多い(後述します)
文字を小さくして余白を出してかっこよくした「デメリット」
・文字小さくない? ←こういう不安が生まれる
・ちょっと下品? ←デザインのクオリティは上がったけど、コンセプトと言うか方向性が変わった?
という感じでしょうか。
デザインはどこかを見やすくすると、どこかが見づらくなる。
結局は、ターゲット(見る人)次第です。
若い人向けのデザインなら文字が小さくても、かっこいい方がいいだろうし
説明の資料やや契約書などなら、文字サイズの差をあまりつけない方がいいかもしれません。
だれが見るかによって、いい悪いは変わってきます。
しかし、メリットに書いたとおり、いい見た目のデザインって説得力が出るんですよね。
余白を出しすぎない、中間案も一応作ってみましたが…
あと、(一部の)文字が小さいと見てもらえなくなるんじゃないかと心配になりますが、そもそもみんな文字をすべて読んでいませんので、「インパクトのあるいい感じのデザイン」を作ることが大事です。
ついバランスを取りすぎて中途半端で誰も伝わらない(ターゲットに伝わらない)デザインを作ってしまうことよくあります。僕も自分自身の事業のデザインのときはそうなってしまうし、お客様も会議を増やせば増やすほど心配になることが多いです。
中間案も作ってみました。
デザインとして悪くないけど、ちょっと中途半端というか方向性が変わってしまった気がするなあ
うん、シンプルさ減ってしまいましたね。
文字が多く感じたので、読みづらくて思わず色を足したのが洗練やシンプルから遠ざかった原因です。
という感じで① 余白をしっかりとるで書きすぎてしまった、情報がシンプルじゃない!
ここからはもう少し急ぎ足で進めます。
②色数を減らす
減らすと洗練されたように見えます。
下記の例をご覧ください。(どっちが良い、悪いはこのあとで)
これ見ると、上のカラフルのデザインがよく感じる人も多いと思います。
でも、シンプルなデザインが必要なら上のデザインではだめということですね。
クオリティにひっぱられない判断をするのが大事ですね。
コンセプトという正しい方向性にクオリティを上げていきましょう。
あと、色を減らすと情報量が減るので、他の部分でデザインのクオリティをあげないといけないですね。(色を使うという武器を放棄するわけですから)
③強弱を出す
強弱は一番のインパクトです。
デザインの4大原則の「強弱」ですね。(コントラストとか対比とかとも言う)
例えば②の「色数を減す」のようなテクニックを使うと一つ武器が減るので、「強弱」のようなテクニックで補足しましょう。
これは、実は①でやっています。
また同じ事例ですが、復習にもなり理解が深まると思うのでもう一度見てみてください。
とても文字サイズに強弱がついていますね。
強弱はシンプルなデザインを作るためだけに有効な方法ではなく、いつだって使えるデザインのテクニックです。
シンプルなデザインにも有効ですよ、ということをお伝えしつつ、ここからは強弱を使う注意点!
シンプルなデザインで強弱を使う注意点
強弱ってデザインを大きく変える方法だと思うんですけど、可憐だとか弱々しいいイメージを作るのにときに邪魔することがあると思うんですね。
声がでかいデザインになりがちと言うか…
つまり使いすぎると目立つけど、下品・大げさなデザインになってしまうので注意してください。
ほんと、デザインって何かを変えると何かが変わってしまう、延々と完成しないパズルゲーム、迷宮、泥沼!!!!
④さりげないクオリティアップ
④はさりげないクオリティアップテクニック。
上で紹介した「余白を出す」や「色数をへらす」より激的ではないですが、確かに効いてくるテクニックです。
・グレーを使う
グレーは邪魔しづらい、雰囲気を壊しづらいいいやつ。一生の友だちになりましょう。
上のデザインの「鹿B」という文字の背景が、茶色からグレーに変わっているのわかる?
鹿のイラストに合わせた茶色でも理論として悪くないはず。
だけど、グレーの方が主張が少ないデザインになる。
ポップさは減るかもだけど、シンプルっぽいデザインにするならグレーがいいかなと思います。
正解はいつもコンセプトに、そしてコンセプトを決めたときのターゲットがどうみるか、そこにあるんですね。
差し色
いいよな、差し色。
シンプルだけどなにか足りないときのクオリティ補充として使える。
ちょっと見づらくする
シンプルでかっこいいデザインを作るときに、文字を小さくするのもおすすめです。
みやすさを少し減らすってネガティブに思えると思うけれど
その見やすさやキャッチーさを減らした部分にセンスが隠れてるんじゃないだろうか。
ただ、文字は小さい方がおしゃれに見えるというのはクライアントから止められがちなデザイン手法です。(見づらさが減るとそっちの不安がドバーっと出ちゃうからね)
あと、おしゃれな人は薄着みたいな話もあるけど、その話はここではやめたほうがいいよね。
5 良い素材(写真やフォント)を使う
写真にはひとことで説明できない、情報がたくさん詰まっています。
同じ構図で撮っても全然イメージが違う写真はたくさんありますし。
例えば、自分で撮った写真を使ってデザインを作ろうと思ってうまくいかないとき
写真だけフリーの高品質写真に変えてみると、「あれデザインが良くなった!」みたいなことあります。
そして、また写真を加工し直したり、新たに取り直したり、またはそのフリーの写真を採用したり…行き止まりだったようなデザインに新たな視点が見えてくることがあります。
上の2枚の写真はみんな大好きUnsplashからダウンロードしました。
フリーなのにすごい。
いいフォントを使おう
写真と同じように高品質なフォントを使うことも大事です。
大体のフォントや写真素材は、クオリティの良し悪しを考えるより、雰囲気にあったものを選ぶほうが大事だと思っている派ではあるのですが、ときにクオリティの高いフォントや写真を試してみると…それだけで解決することってあります。
シンプルなデザインを作るための具体的なテクニック5選でした
シンプルなデザインを作るためのテクニックと考え方を紹介しました。
デザイン作ってみたときに気づく実際の壁みたいなことも紹介できたのでこれをきっかけになにか助けになれば嬉しいです。
こういうテクニックを知っている上で、電車の中にに貼ってあるポスターとかみると気づくものあるはずです。
ブログ更新したら書くのでツイッターもフォローしてね @dogdog464646 だよ。
引用リツイートで感想書いてくれる人にもすごく感謝してます、ありがとうございます、ぜひお気軽に。