デザイナーのベーコンです
質問箱11回目です
今日も「デザイナー友達」の感覚であなたの質問に答えていきます!
今日の質問はこちら!
デザインスキルの身につけ方を知りたい【勉強方法・学び方】
質問ありがとうございます
確かに、楽しくデザインさせてもらっています!
デザインが嫌になる瞬間、めっっっちゃありますよ…
ひとまず、こちらは後にして、先にデザインスキルの身につけ方について答えます
デザインは独学、泥臭いスタイルでやっています
まず、ぼくはデザイン独学で学びました
美大を出たわけでもありません、デジタルハリウッド札幌校出身です(ソフトの使い方を学びましたデザインは一切学んでいないです)
デザインや絵が好きかというと、Windows95でテレホタイムを楽しんでいた、ただのパソコン好きでした
だからこそ、言いたいのですが、デザインは練習すれば(ある程度)習得できます
仮にものすごく上手くなれなくても、デザイナーはデザインのスキルだけじゃない違う部分で活躍できます
例えば、
・アイディア出しが得意
・打ち合わせが得意
・場を明るくする
いろんなデザイナーがいます。
そりゃ学校の先生や雑誌に出ている人たちは純粋なデザイン上手が多いですが、今どきは様々な発信方法があるので自分の得意分野をアピールしてデザイナーとして進む道もあります
ただ「デザインがうまい」に越したことはありません
ここからは、デザインが出来なかったぼくがどうやってデザインを勉強したかをお伝えします
デザインの身につけ方
基本は、
A. 本やwebで勉強
↓
B. 実践
↓
C. 振り返り
このABCの繰り返しです
練習より圧倒的に実践のほうが力が伸びます
ただし、実践をしてしっかり振り返らないと「改善点」がわかりませんので、伸びようがありません。
なので、今回はデザインを振り返ってデザイン力をものにする方法も解説していきます
まずは勉強の方法
A. デザインを本で勉強する効率的な方法
ぼくは本からたくさんデザインの作り方、常識を学びました
「デザインを学ぶための本」には種類があります
今回はデザイン本を4つの種類に分類しました
この4つのどれに当たるかを考えてデザイン本を読むと、本の概要をつかみやすくなってデザイン力アップが加速しますよ
デザイン本を4分類
デザイン本を大きく4分類に分けるとこんな感じです▼デザイン本を4分類
1.デザインの技術を学ぶ本(デザインテクニックを学べる)
2.美しいデザイン例の本(頭の中に美しいデザインの公式をインプットする)
3.ビフォーアフター&デザイナーのラフスケッチの本(デザイナーの考え方を読み取れる)
4.ジャンル別のデザインの空気を掴む本(ジャンル別のデザインを勉強できる)
この4つの種類の、デザイン本を買っておくと効率的にデザインが勉強できます
順番的にはまず1を買ってください。
そのあと、2〜4はどの順番でもピンときたものを買うのをおすすめします
デザイン本4分類の例
4分類した本を、具体的に紹介していきますね
1.デザインの技術を学ぶ本(デザインテクニックを学べる)
▼けっきょく、よはく
余白の本と思われがちですが、優秀なデザイン解説本です。▼ポイント
・2018年発売
・初心者デザイナーの作例(NG例)のリアルで、初心者に参考になる(先輩がOK例を教えてくれます)
・クイズみたいで見やすい
・デザイン例がまつりポスター、名刺など現実で使えそうなものが多い
▼なるほどデザイン
デザイン本を本屋で立ち読みしてるんですが、これよりわかりやすい本はぜんぜん出てこないんですよね…▼ポイント
・デザインの空気の読み方
・作例がキレイ
2.美しいデザイン例の本(頭の中に美しいデザインの公式をインプットする)
▼地域を熱くする! 注目のデザイナーたち
美しいデザインしか掲載されていない本です
デザイナーごとの作品が載っている本なのですが、見ているとデザイナーの「作風」が読み取れるんですよね
と思いきや、「この人は作風を出さずに、ジャンル問わずやってるな〜」ってのがあったりして面白いです!
▼MdNデザイナーズファイル2018
こちらもいいデザインしか載っていません、見続けてデザインの公式を覚えていきたいですね
3.ビフォーアフター&デザイナーのラフスケッチの本(デザイナーの考え方を読み取れる)
▼デザイナーのラフスケッチ デザインのアイデアを形にする過程
手書きのデザインが、完成形になる過程が見れて勉強になります
手書きと完成デザインを見て「なぜこの部分が採用されなかったか」を考えるのも楽しい
似たようなコンセプトの本、デザイン・メイキング152 よりぼくは好きです(この本は、製作中の「絵」がうますぎて絵がかけないぼくには参考にならない)
▼地域の魅力を引き出す!リニューアルデザイン
「このデザインになって売上が上がった!」というおみやげパッケージデザインのビフォーアフターを見れます
このはちみつすごいですよね、最初は普通の瓶だったのに…立派なおみやげになりました
4.ジャンル別のデザインの空気を掴む本(ジャンル別のデザインを勉強できる)
▼女性の心をつかむデザイン
女性にウケるデザインばかりが集められた本です
▼小さなお店のショップカード・DM・フライヤー
おしゃれなカフェやパン屋のデザインがまとめられています
小さい店だけど、「いつか行ってみたい」と思わせるデザインばかり!
この他にも新しい和のデザイン、こどもとデザインあたりはおすすめ!
お客さんと打ち合わせ時のイメージのすり合わせにも役立ちます
▼あたらしい和のデザイン
懐かしいけどどこか新しい和のデザインは、年配から若い人までが好きなデザインです(このテクニックで仕事もとりました)
▼新しい和のデザインに関してはこちらで語っています
この本に載っているあんぱんを買いに、京都まで行きました
▼こどもとデザイン
テーマは「こどもとおとなをワクワクさせて、創造力を育むしかけ。」
シンプルで美しいデザインばかりでうっとりします。
↓の記事で詳しく紹介しています
▼その他の、おすすめの本はこちらで紹介しています、こちらでは「デザイナーの気持ちを盛り上げる本」なども紹介しています
お気に入りの本は見つかりましたか?
デザインっていきなり、すべてのジャンルがうまくはなりません
案件によって苦手なデザインに挑戦しないといけなくなった時、デザイン本を振り返ってみるとヒントになることがよくあります
B.実践
デザインを学ぶには実践が欠かせません
なぜなら自分で自分のために作るデザインは、「どこで完成とするか」が難しいからです
お客さんに向けてデザインを作ると思わぬところで「ここを修正できます?」と言われます
なので、実践が大事なのです
そして最後は、デザイン力をアップする「実践の振り返り」です
C. 振り返り
そして、最後の振り返り、これはどういうことかというと
自分が作ったものを見直す
ということです
「面倒そう!」
そう思いました?でも簡単な方法があるんですよ
自分のデザインを振り返る方法
デザインを作る時ってみなさんどうやっています?
ぼくはこうやっています
こうやって、1つのデザインを完成させるために、たくさんのデザインを作ります
しかも、ほんの少しずつ色を変えたり、文字を違うフォントや大きさのバージョンをたくさん作りながらデザインのクオリティを上げていくんです
▼例(こんな調子でもっともっとたくさん作ります)
このようにバージョン違いをたくさん作成すると、「デザインを振りかえること」が簡単にできるんですよ
こうやって比較しながら作るだけでもいいんですけど、さら効率的にデザイン力を上げるためのポイントは最初のデザインと完成のデザインを比較することです
デザインテクニックを言葉にしよう!
デザインが完成後、「完成したデザイン」と「しっくりこなかった未完成の段階のデザイン」を見比べてください。
その2つのデザインには、クオリティの差があるはずです
「その差はなんなのか、どんなテクニックを使ってデザインのクオリティを上げたのか」
できるだけ言葉にできるようにしてください
例を作ってみました
・左3つがロゴデザインの途中
・右が完成したロゴデザインです
過去のデザイン3つが、(右の)完成形になるためには
・楽しさをアップ (色を足した)
・親しみをアップ(顔のキャラクターを足した)
・みやすさアップ (文字をフチ取って影をつけた)
こんな技をつかいました
このようにデザインの技術を、言葉にすることにより、次にデザインを作るときにまた同じテクニックを忘れずに使うことができます
勉強を人に教えるとより理解が深まる
これに近いと思います
デザインを効率よく学ぶ方法まとめ
復習すると
A. 本やwebで勉強
↓
B. 実践
↓
C. 振り返り
この3つの具体的なやりかたを解説しました!
Cの「デザインをたくさん作る」という手法についてはこちらの記事でも解説しています
その他、デザインテクニックはこちらのカテゴリに用意しているので、ぜひ勉強してデザイン力を上げてくださいね
最後に
最後に質問箱に戻ります
ご質問の「デザインが嫌になること」多々ありますよ
ぼくは、もともとしゃべることが得意ではあったので、「お客さんとのやり取りも楽勝!」なんて思っていたのですがディレクター業って難しいですね
お客さんとのやり取りが上手にできないときが、1番デザインするのが嫌になります
そういう時は、お客さんとのやり取りがない、新しいことを始めてきました
やってきたのは、小さいイベントから大きなイベント企画、勉強会、そしてグラノーラ屋と、このブログもそれにあたります
自分の事業は好き勝手にデザインを作っていいので、そういう意味ではストレスゼロです
ただし、誰も責任もとってくれないし、黙っているとお金もくれません…
(グラノーラのデザインだって好きかってやると売れなります)
でも、ぼくはこの仕事のやり方を気に入っています
将来的には仕事量を
・「自分がお客さん」のデザイン仕事を8割
・「お客さんがいる」デザイン仕事を2割
にしたいと思っています
ぼくは、一生デザイン力を上げ続けたいと思っています
ずっとデザインをやっていきたいと思っています
ただ、お客さんのためのデザインを作る仕事を続けるかどうかは別で、自分の事業を進めるためのデザインの方が楽しいと思い始めています
もちろん人それぞれで、ぼくもデザインで人の手助けをすることの素晴らしさに、もっと気づけたら良いなとも思っています
なんか熱すぎて変な感じになっちゃった??
本日もありがとうございました!
過去のFAQコーナーも同じ熱量で「デザイナー友達」として答えていますので、ぜひご覧ください
(追記)