エッセイ漫画のしんさいニートを読みました。
福島に住む著者カトーさんのリアルな震災体験。
その後、うつ病との戦いや、自分のやりたいことと向き合う心の動き、共感できるシーンがたくさんありました。
こう書くと暗い漫画に思えます?
でもね、ペットや子供とのふれあい、病院の先生のキャラクターなどほっこりするところもあるいいバランスのマンガです。
(追記)
ぼくがなぜエッセイ漫画が好きかというと、人生の中で重大なことが起きたとき(エッセイ漫画はだいたい題材がそれ)どう対処するか、メンタルを保つのか。
ということが勉強できるからです。自営業は自分で身を守らないとね!
しんさいニート感想&レビュー
ハッピーエンドで終わらないよ
実はこのマンガを読むのは2度めです。
最初に読んだときは、
リアルで、重くて最後にスカッとハッピーエンドで終わらないマンガ
という印象でした。
そりゃそうなんです、実話だからね。
そして、震災、うつ、就職、虐待…これだけたくさんのテーマを取り扱ってるんだ
たった数年ですべて解決して、すべてハッピーエンドにならないにきまっている
(でも希望もあるからご安心を!)
そして今日、2回目。ゆっくり読みました
うーん…しびれるシーンがたくさんある…
前回読んだときは、震災のシーンに気持ちが持って行かれて後半のうつとの向き合い方(医者からのいいアドバイスなど)があまり入ってこなかった
でも2度めの今回は、そのあたりもじっくり読めました。
うつとの向き合い方で印象的だったところ3つは
・うつになるときの思考
・うつになったときに、戦わないといけない相手(身内だったりする)
・自分の気持を癒やす、具体的な方法
などなど
自分はうつでは無いけれど、しばらく気持ちが落ち込むこともあります。
いつか、自分が病気になって布団から起き上がれない日もあるかもしれない、と思い日々気をつけているつもり。(そういう人周りにもいましたから)
というわけで、ぼくの心に響いたシーンをもっと具体的に紹介します。
自己否定はよくない
ぼくの最近のテーマでもある自己肯定感を高める話がありました。
人は、自分に厳しくすることで、人にも厳しくなる
そして、人に厳しくすると、またその人も人に厳しくなる
人に優しい人は、どのような行動を取るか
というのがこのシーンの図(ほかページに、人に厳しい人がどのような行動を取るかも書いていました)
ぼくも自分の行動を見張り気をつけようと思いました
お医者さんが言った、具体的な行動が書いてあります。
アーティストとして生きる、そして発信をすることについて
二割、三割の力でモノを作ってください(左下のコマより)
Twitterでよく言われることのようをお医者さんが言っている笑
そう、ものを発信するときに完璧を求めると苦労をする
大抵の人は、いきなり完璧にやりたい
しかし、100%できるまで時間をかけると大変。
なかなか始められないし続かない
このマンガでもクオリティを下げてでも発表することの大切さを教えてくれる
また、「そうは言っても完璧をやりたい…」という葛藤や、「自分のアウトプットへの反応を覚悟する」シーンも「そうそう、わかる…!」とうなずく面白さが有りました
決断の速さ
人は迷う時間が少ないほど幸せだといいます。
著者のカトーさんは、震災のときに「決断を早くする」ことを意識していたと言います。
どんな決断をしたのかというと、生まれ育った街を出て、違う土地で暮らすこと。
自営業でも、自分が育てた仕事を捨てて移住するのは会社やめることと同じ覚悟が必要です
違う土地で商売を始めるのは、軌道に乗るのにも時間がかかるし大変です。
とても重い決断を、素早く決断しています。
カトーさんは自営業だからこそ素早く動けたといいますが、きっと自営業でも会社員でも移住することは大変なことだと思います。
まとめ
ぼくがこの漫画を読んで、今日興奮したのは
自分に似ている部分があったからです
同じような悩みをしていて嬉しかったというか。
その共感したシーンは、
自分がやりたいことを探すシーン
自分の体験を表現してアウトプットしたい…でもそれを選ぶと一般社会でいう「普通」を手にいられないかもしれない…
と揺れながらカトーさんは覚悟していく…
ぼくもここ数年、デザインの仕事に疑問を思っています。
ぼくは、お客さんのためのデザインが仕事の100%だともやもやしてしまいます
デザインの仕事は大事だけど、割合を減らしたほうが気持ちよくがんばれるのです。
じゃあ、デザインの他になにをしたいのかというと
ぼくは、自分の表現したいものを作りたい
それは、今やっている菓子製造プロデュースなのか、イベントなのか
音楽なのか、YouTubeなのか、このブログなのか…
どれがいいのかはまだわからないが、どれをやるにもデザインは使えて便利で役立っています。
自分のデザイン力を使って自分がクライアントの仕事をやっているという感じです
あと、最後の方のシーンでお医者さんが、
トラウマの解消方法は、自分の経験をウリにすること
と言ってくれているのはぼくまで、救われる気がした