こんにちは、デザイナーのベーコン(@dogdog464646)です。
ベーコン
札幌在住のグラフィックデザイナー。
著書『レイアウト・デザインの教科書(SBクリエイティブ)』
犬のYouTubeは登録者11万人超え、2024年は作曲家の活動も強化中、あとデザインブログもね。
Adobe MAX2023出演、Adobe Blog連載中。
みなさんは今、お仕事順調に進んでいますでしょうか?
「モチベーションが上がらない…」
「まったく仕事がはかどらない…」
「休憩を取ることに罪悪感があってだらだら仕事しちゃう…(だから休めない!)」
仕事をしていれば、こんな感じで気乗りしない日もあるはず。
僕は21歳から約19年間フリーランスで活動しているのですが、こういうことが結構ありました。いわゆるモチベーションの保ち方というか、自分をコントロールする方法って本当に難しいですよね…。
そんな僕が編み出したのが「休憩を上手にとるテクニック」です。
たかが休憩と思われた方、ちょっと待ってください。休憩を上手にとれるようになれば、仕事にメリハリがつくんです。
思い返せば僕のフリーランス人生は「デザインの技術を高める」のと同じくらい「どうやったら上手に休憩をとれるのか」を考えてきた日々だった気がしています。
そこで今回、僕がこの19年間のフリーランス人生の中で辿り着いた「上手な休憩のとり方」を紹介します。
名付けて「休憩最適化」です!
フリーランスの方はもちろんですが、会社にお勤めの方にも、実践してもらえる内容なので、同じように悩んでいる方のお力になれたら嬉しいです。
※この記事はアドビ社のPR企画「みんなの仕事術」に参加して書いています。
仕事の生産性を上げる上手な休憩のとり方、3つのテクニック
さっそく本題に入りますが、僕が休憩をとる上で意識していることは以下の3つです。
- やる気の波を予測して最適なタイミングで休憩する
- 新しいツールを積極的に使い、余白の時間をつくる
- 褒めスクショを見て、ポジティブな気分になってから休憩する
では、ひとつずつ解説していきます。
1.やる気の波を予測して最適なタイミングで休憩する
まず覚えておいてほしいのは、「やる気」って案件をもらった瞬間がMAXだってこと。でも、これがくせもので、思った以上に有限なんです。ナマモノみたいにすぐ腐っちゃうんですよね…。
だからこそ、案件が決定したら、すぐに取り掛かれるように時間を確保しておくのがベストです。この「すぐに取り掛かる」というのが重要なポイントね。やる気がある状態で手を動かすと、思った以上に制作が進んだりする経験ってありますよね。
じゃあ、休憩はいつ取ればいいの?って思いますよね。 答えは「案件が決定する前」または「取り掛かった後」です。
具体的には、新しい案件の打ち合わせが確定したり、見積書のOKが出たりしたタイミングでズバーーっと休憩しましょう。仕事は始まってしまうと止まりません。
とんでもなく当たり前のことを書いていますが、「やる気は有限」を中心に考えて、休みのタイミングを考えてみましょう。意外と仕事のタイミングは考えても、休みのタイミングを意識できてないことが多いと思います。
例えば、夜中にメールチェックして今返信するか迷ってしまったこと、誰でもありますよね。非常にエネルギーを使う行為です…。
この「やる気の波」を意識した休憩戦略で、より効率的に、そして長く働ける体制を整えていきましょう。
2.新しいツールを積極的に使い、余白の時間をつくる
制作をしていると自分のスタイルが確立されていきますが、自分のスタイルを盲信するのはちょっと危険です。
なぜなら、世の中に新しく生まれた便利なツールを活用する機会を逃してしまうかもしれないからです。SNSを見ていると、世の中には毎日のように便利なツールが登場しています。そういった便利なツールを積極的に試し、空いた時間を休憩に充てましょう。
そこで今回は、僕がオススメする便利なツールを2つ紹介します。
【便利ツール その1】AIチャットツール
1つ目は、音声入力可能な「生成AI」系のツールです。
僕は生成AIを音声で動かすことが多くて、音声でプロンプトを入力すれば、自分の手を動かさなくていいので疲れないんです。
普段デザインの仕事で手を使っているので、AIを使うときくらいは手を休めたいという考えから、音声で動かすようになりました。上手く喋れない方も問題ありません。
AIはすごく賢くて、音声入力された言葉が多少間違えていても、どんなことを言いたかったのかを推測して理解してくれるんです。
AIって、出力するのが得意なだけでなく、受け取る力も優秀なんですよね。僕は自分のアイデアや思考を整理するときによく使っています。
以下のような感じで使っています。
ちなみに今使っているのはClaudeです。Claudeはほかの生成AIに比べて、日本語を理解する精度が高い印象です。(ちょっと前まではGeminiでした)
AIは、テキストを整形する際にも便利です。たとえば、テキストの中から特定の語句を削除する、なんてこともすぐできます。
ちなみにAIに音声入力で話すときのポイントは、以下の2点です。
- 自分の中で指示や要点がまとまってなくても、とりあえずしゃべってみる
(しゃべりが倒置法になっても、しっかり理解してくれます) - 入力して終わりにせず、そこから1、2回以上ラリーをする
AIも人間と同じように、たった一度のやりとりでは上手く意思疎通ができないことがあります。でも何度かしゃべると、こちらが伝えたい内容を理解してくれるようになるんです。
そして何より、AIに向かってしゃべる中で僕自身の考えもまとまり、上手くかみ合ってくるんです。ぜひ生成AIを使って、仕事時間を節約しましょう!
【便利ツール その2】Adobe Acrobat オンラインツール
この記事はアドビ社のPR企画の記事ですが、PR企画であることを置いておいて、皆さんに知ってもらいたいアドビの便利ツールがあります。
それが「Adobe Acrobat オンラインツール」です。
これがなぜ便利かというと、検索エンジンからすぐにアクセスできるPDF編集ツールだからです。
もちろんAcrobatにはインストール型のアプリがありますが、このAcrobat オンラインツールはその名の通りオンライン上でPDFに関するいろいろな機能を使うことができるんです。
たとえば、Googleで「PDF編集」や「PDF圧縮」といったキーワードで検索すると、上位表示されているはずです。
検索結果には他社さんのPDF編集ツールも表示されていますが、PDFツールを使うなら、やはりPDFというフォーマットを世に生み出した本家のアドビさんのAcrobatが安心です。
PDFの編集やPDFの圧縮、さらにはPDFへの変換など、PDFに関するあれこれをしたいと思ったときは、Googleで「PDF+○○」と検索して、Acrobat オンラインツールを呼び出しましょう。
PDFの圧縮がオンライン上でできるのは本当に便利です。
圧縮のレベルは3段階から選ぶことができ、画質を落とさずに軽量化できるので、デザイナーにとって本当にありがたいです。
ぜひ覚えておいてください。
3.褒めスクショを見て、ポジティブな気分になってから休憩する
そして、上手な休憩の取り方、最後のテクニックは「褒めスクショを見て、ポジティブな気分で休憩する」というものです。
自分が誰かに褒められたとき、その「褒めコメント」をスクショで保存しておきましょう。
例えば「あの厳しい上司がちょっと評価してくれたときのコメント」や「お客さんが喜んでくれたときのコメント」などをスクショして残しておくんです。
予想以上に褒められた時の、あの「声が漏れちゃいそうになる感情」をスクショして集めておくんです。そして休憩に入る前に、それらの「褒めスクショ」を見ます。そうすると、ポジティブな気分で休憩に入れるんです。
大事なのは「褒めスクショ」を見たいときに、パッと見れるようにしておくこと。普段よく使う写真アプリに保存しておくのもいいし、デスクトップに「褒めスクショ」というフォルダを作っておくのもよいでしょう。
例えば僕は「褒めスクショアルバム」を用意しています。せっかくなのでお見せしますね。
褒めスクショアルバム
「褒めスクショ」の数が多くなったら、PDFでアルバムを作って保存するのもオススメです。
WordでもPowerPointでもなんでも良いのですが、「褒めスクショ」をペタペタ貼ってPDFに変換しておけば、うっかり画像を削除する心配がないですし、みんなからの寄せ書きみたいな感じになってテンションも上がります。
さっき紹介したAcrobat オンラインツールを使えば、PDF内の「ページの入れ替え」がかんたんです。
あの「褒めスクショ」を真っ先に見たいな、と思ったときは、そのスクショのページを先頭にもってくればよいのです。
ちなみに僕は、お気に入りのページを印刷して部屋の壁に貼っています。
▼壁に貼った褒めスクショ
「褒めスクショ」は休憩に入る前だけに役立つわけではありません。制作がうまくいかなくて「ああ、もう無理だ…」と力尽きそうなときにも力を発揮してくれます。
まぁ、スクショを見返したからといって、その瞬間に元気100倍!今から元気に働けます!
…なんてことはないんですけど、ちょっとだけ気持ちが安らぐと思うんです。
せっかくなので、僕が普段の仕事で心がけていることを書いておきます。それは「一緒に働く相手に、積極的に褒め言葉を送る」ということです。先ほど紹介した「褒めスクショ」は誰かに褒めてもらって初めて誕生します。だから僕のほうからも、積極的に誰かを褒めるようにしているんです。
「最高ですね!」
「良い感じです!」
僕自身、自分を褒めてくださったお客さんやディレクターに何度救われたことか!日常的にちょっと意識するだけで、相手を褒める機会はたくさんあります。相手とやりとりしたその場で直接伝えるもよし、後からSlackとかで伝えるもよしです。
最後に
今回は僕がこの19年間のフリーランス人生の中で辿り着いた「上手な休憩のとり方」を紹介しました。一生懸命真面目に仕事をすることも大切ですが、適度に余白をつくらないと、良い仕事はできません。
人間の集中力はそんなに長続きしないんです。今回の記事が、フリーランスの方はもちろん、会社にお勤めの方にも参考になればうれしいです。